ちょっと背伸びして食事・連れの信頼も上がるし予算も抑えられる~ダイナミックキッチン&バー響 in 中之島フェスティバルプラザ店

料理も大事だけど雰囲気も欲しい。でもガッチガチはちょっと……

大阪キタエリアでそんなお店を探しているなら一歩南へ引いた肥後橋がおすすめ。

紹介するのはサントリー系列のダイナミックキッチン&バー響 in 中之島フェスティバルプラザ店。

ここの何がいいかというと立地。

肥後橋の名所であるフェスティバルホールの四つ橋筋向かい。あの高級ホテルのコンラッドが入るビルの2階にこのお店はある。

コンラッドは結構高級。そんなホテルが入るビルの2階はレストランフロア。

1階のエスカレーターから2階へ。

明らかに雰囲気が違う。

フロアのスペースを贅沢に余らせた開放感。コンラッドはさらに上階になるが既にホテルゾーンの雰囲気。

他のお店も高級そうなお寿司屋さんが見える。

そんな空間で迎えてくれるのがダイナミックキッチン&バー響 in 中之島フェスティバルプラザ店だ。

心配しなくて良い。

価格は高くない。

とにかく腹を空かせた学生が行くと激高になるだろう。しかしここは大人の空間だ。

いい雰囲気の店は……雰囲気で腹が膨れるのだ。

ダイナミックキッチン&バー響 in 中之島フェスティバルプラザ店はコンラッドホテルの雰囲気を入り口で少しもらいつつ、さらにお店の雰囲気も重なるのでよりいいムードになっている。

お店に入ろう。

決して入りにくい感じはない。このあたりはサントリーという馴染みがあるブランドならではだろう。

席は入って左に進むとある。

黄金を帯びたオレンジ色のシックな空間が一気に広がる。この開放感は旅行先のちょっといいホテルだ。

席に案内される。

主にテーブル席がいくつも並ぶ。奥は調理風景が見れるキッチン。黄金色の光が高級感と暖かさを醸しているせいだろうか、ホッとする感覚もある。

案内してくれた店員さんは意外なほど柔らかい物腰で愛嬌がある人ばかりだった。

ちょっと雰囲気がいいお店になると店員さんも「しっかり」しすぎていて空気が重くなることもある。でもダイナミックキッチン&バー響 in 中之島フェスティバルプラザ店ではそういった重さは一切なかった。

普段はチェーン店ばかりという人もここなら気を重くせずに楽しめるはずだ。

最初はやはりサントリーということでビール。久々に黒ビールを飲んでみた。

黒ビールは普通のビールより注ぎ方や鮮度などが雑味に出やすいと思っている。だからそこらへんの飲食店が黒ビールを扱わないのはうまい黒ビールを提供できないからではないだろうか?

まあ黒ビールの売れ行きはそんなに多くないというのが一番の理由なんだろうけど。

でも黒ビールに対する不安はサントリー直営だから関係なし。

突き出しは2つあった。2つは珍しい。

ウナギか穴子か忘れた……その吸い物みたいなやつ。

こいつが旨すぎた。

ダシの旨さを超えたダシ。ここに適当に麺を入れればうまいラーメンになりそう、など利用方法がいくつも湧いてくる深い味。

このダシを売ってほしい。

口の中で「どうよ?おん?」煽られまくる旨さだった。

続いて店員さんがインゲンの胡麻和えを目の前で作ってくれるらしい。

これがダイナミックキッチンか。てっきり奥で見えている厨房のことだけかと思ってた。

食材は先ほどのスープもそうだが国内の有名産地ばかりだ。特にこのゴマは特別で希少らしい。なんか高級そうな雰囲気ぷんぷん。

無理に作られていない自然な笑顔と説明を受けつつ目の前でゴマがすられる。

すぐにとんでもない香りが舞い上がった。

胡麻の香りがどーん!

ふんわりどころではない。香りで濃厚さが分かる経験なんてあまりないだろう。嗅覚に濃さを疑いなく感じさせる機能があったのを知った。

いんげんの胡麻和えなんか子供なら嫌がるだろう。大人でも強いて食べたいと思う料理ランキング100以下は確実のはずだ。

ところがこいつは違う。明らかにうまい。

普通、胡麻すって和えて、よそって提供なんていちいちやってられないだろう。別室に通されたVIP社長になった気分だ。たぶん突き出しに関してはメニューによってだから毎回こんなわけじゃないだろうけど。

この価格帯の店でここまでやってくれるところは他にないんじゃないだろうか?

そんなに財布が頑張らなくても旅行に来たような雰囲気が味わえる。大手ブランドの強さを感じざるを得ない。

訪れた時期は5月。大阪は水ナスが出回りだしている。店員さんおすすめだ。

おすすめはそのまま乗っかるのがウチらの流儀だ。もちろんいただく。

切る前の丸々した水ナスを店員さんがわざわざ見せに来てくれる。

胡麻みたいにこれも希少な水ナスらしい。入店していきなり希少だらけだ。価格帯より良い素材が使われている印象。

調理の前の素材を見せてもらうことで、そのままポンと出されるより期待感が高まる。これもダイナミックキッチンなんだろう。

水ナスを食べてみる。

甘い。水ナスって甘みがあっても水っぽさと甘みが同居している感じがあるはず。ところがこいつは甘みのほうが上に来ている。みずみすしい感じを甘みが上からかぶさっている感じ。確かに他の水ナスとは違うというのがよく分かる。

さて今日は一軒目だ。ガッツリしたものもいこうじゃないか。

ハムカツだ。

京橋の居酒屋でハムカツを頼んだときとえらい違う。

トヨタレンタリースでカローラ借りようとしたらレクサスが出てきた感じだ。あんたハムなのか?本当に。

口に入れる。

カリッと上がった衣に油っぽさはなく、硬さに続いてハムの柔らかさが歯を包みながら上下の歯が出会う。

これはビールに合う。もちろんビールは追加だ。今度は普通のプレモルだ。黒とのハーフアンドハーフもできるらしい。

ユッケ風の肉料理。

たぶん卵自体も結構いいもの。完全なユッケじゃないので万人におすすめの味。

鯛の塩麹焼きだったかな。

なんか鯛の身がふっくらしすぎて爆発しそうなプリプリ感。

塩麹の塩気と甘みでさらに味わいが膨らむ。

一般的な鯛の塩焼きみたいなパサパサ感はゼロ。もっちりもっちり。

最後は鳥手羽。

ここまで食べてきたものを振り返ってみると、ダイナミックキッチン&バー響 in 中之島フェスティバルプラザ店の料理は決して奇をてらった系じゃない。

ちょっと雰囲気がいいお店で出てくる料理はたまに「どちらさんですか?」という奇をてらった料理が見えがち。

そういった料理は見た目と雰囲気で味の50%を支える感じがする。そのため食べる人の「能力」が求められてしまうときが往々にしてある。

だからそんなグルメ!って人じゃない人を連れて行くと満足してもらえない、気を使わせてしまう事態が起こりうる。

その点でダイナミックキッチン&バー響 in 中之島フェスティバルプラザ店の料理はベーシックなのがポイントだ。

ベーシックなんだけど素材と工夫で他の店にはない料理に仕上がっている。

あくまでベーシックの上級なので食べる人の「能力」を問わない。これは誰かを連れて行くときに重要なポイントだ。

デートでも会社の付き合いでも間違いないだろう。

それでいてめちゃくちゃ高くない。サントリー系列店ならではのコスパ感がある。

毎日ここで食えるかというとそれは財布が厳しいが、また行きたいと思っている自分がいるということは総合的なコスパがいいってことだ。